★大海物語で大涙
家も無くし、いよいよパラサイト不可能となって
はや約一ヶ月半あまりが経った。
でも、いまだ無職だ。
阿呆みたいに無駄に毎日が終わっていく。
引っ越して以来、パチンコを週に1~2回打っている。
唯一の楽しみとも言える。
勝ったり負けたりで、収支は+26000といったところだった。
ところが、昨日2万負けて+6000になった。
実は最初に座った台は、お座り一発、1000円で大当たりを出した。
大海物語に関しては、見る目に多少は自信がある。
でもこの大当たりは単発だった。
ここでやめたら、4000円くらいの儲けにはなった。
でも、ついつい続けてしまい、200回転前後で止めたのだが、
結局たった1400円の換金になった。
でもこの段階では、まだ収支はプラスだった。
ここで帰ればいいものを、まだ僕はパチンコをしたかった。
夕方4時ごろで、まだ陽が高かったからだ。
帰っても何もすることは無いからな。
それにクソ暑くて、涼しい店内が気持ち良かった事もあるし、
なによりもパチンコをもっと打ちたかったのだ。
だから、違う台で打つことにした。
選んだ台は、あまり調子が良さそうには見えない台だった。
しかし、他に空いている台がなかったのだから仕方ない。
多分駄目だろうなあと予想しつつ、5000円だけ投入する事に決めた。
娯楽代として贅沢しようと思ったのだ。
しかし、堪え性がない僕は、5000円をスッってもズルズルとやり続けた。
スーパーリーチは何度か現れたが、当たる気がまったくしなかった。
途中で止められなかったのは、端的に言うと精神的な弱さだ。
この台、駄目だわと感じつつ結局2万円も使ってしまった。
いまの僕にとっての2万円は、大金だ。でも使ってしまった。
いつもは質素に暮らしているのに、
パチンコとなると気前良く使ってしまうのは、なぜだろうか?
あとから自己嫌悪の波が押し寄せるのに、なぜやめられないのだろか?
それは本当にパチンコが好きだからか?
自暴自棄なのか?
何か運みたいなものを試そうとしているのか?
とにかく駄目じゃん。後悔の念がじんわりと僕を侵食していった。
最初、4000円の儲けだったのが、最後には20000円の負けだ。
天国と地獄とはこの事だ。
パチンコなんぞ楽しめる身分ではないのだから、
これがやめる良い機会になるぜ。。。。そう思いたいところだが、
いや、自重する気マンマンなのだが、
でもやっぱり、まだパチンコをしたいのである。
今回の教訓を生かして、次回はちょい勝ちでも止め時には止めよう!
などと、考えてしまう。
しかし、毎回勝てるとは限らないのだ。
勝ったとしても、数千円単位かもしれないのだ。
そんな事に気をとられている場合ではないのに、
そんなことにしかモチベーションが生まれないのである。
阿呆か、オレは。
まじ廃人か、オレは。
とにかくそれにしても、今回の戦い方は大失敗だった。
後悔先に立たずと言うが、悔やんでも悔やみきれない。
ショックである。大ショックである。
次回は必ず勝たなければならないぞ。
すっごいプレッシャーだ。ストレスだ。無理かもしれない。
ああ、情けない。
本当に情けないのは、パチンコの立ち回り方法ではなくて、
怠惰な自らを貶めていく、その暮らし方である。
こんな人間、生きてるだけで奇跡だ、贅沢だ。