映画「リバティーン」
このたび『リバティーン』という映画が公開される。
映画公開日は、2006年4月8日からだ。
映画について簡単な紹介をしてみよう。
この映画は、17世紀のイギリスに実在した放蕩詩人、
ロチェスター伯爵の壮絶な一生の記録を綴ったものである。
西洋式の時代劇といったところだ。
ロチェスター伯爵は、容姿端麗・芸術的才能も長けている。
そんな主人公が、自分の思うところに従い、
気高くも悲しき精神を内包し、華麗にも破滅的な人生を選ん
でいくのである。無論、恋愛の行方も気になる物語だ。
そして、当時のイギリスを知る楽しみもある。
ロチェスター伯爵は詩人である。文学芸術家である。
映画では、戯曲(演劇)が大きなポイントにある。
イギリスの古典的演劇(戯曲)と言えば、誰でも
シェークスピアが思い浮かぶことだろう。
しかし、僕自身はあまり馴染みが無い。
学生の頃、文化祭で演劇部が「ベニスの商人」を公演したのを
観たくらい・・・それが唯一の直接的な接点である。
しかし、演劇に疎遠と言うわけでもない。
僕は、文章を書き、音楽を創る。アート好きな人間だ。
その上で演劇世界よりインスパイヤを受けたのは、
日本が誇る寺山修二率いる「天井桟敷」だった。
今では、前衛などと言うコトバは死語かもしれないが、
僕にとって天井桟敷の作品は、いまだ特別な存在である。
この映画は、美術・芸術に興味がある方には、
もしくは志している方には、見所が多いのではないだろうか。
激しく人生を生きることを示唆してくれるのではないだろうか。
また、あまり詳しく無い方でも、古典的な華麗な大英帝国を
存分に堪能できると思う。
なんといっても主役がジョニー・デップである。
大いに期待できそうな映画なのだ。
映画『リバティーン』 公開は、2006年4月8日から。